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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


話した所で
なんにもならないのに

「なんとなく。
懐かしい気持ちになるから
…似てる子に
最近失恋したんだよね、俺
その子と初めてあった時の
リアクションが、ね…」

その目は表情は
姫凪を思い出させるから

「…と、まぁ
今もその子に未練たらたらなんで
安心してくれて良いですよ
口説こうとか
そういう類のオハナシじゃあないんで」

少しだけ傷の痛みが
和らぐような気がしたんだ

「…奇遇。
私も失恋した…」

「へぇ?もしかして
そいつが俺に似てた…り…」
「するわけないでしょ
もっと格好良くて
もっと誠実そうで
もっともっと…優しい人です」

「ぉい!
食い気味に言う事ですかァ?!」

スンッてした顔で
早口に出て来た言葉に
返しながらも
俺は笑ってた

「…失恋は辛ぇよな」

「…カナリ…。
しばらくご飯も食べず
引き篭もってたら
周りがトンデモない事になってた…」

「へぇ?なに?」

「…別に」

「いやいや!シェルターに居たら
知らぬ間に世界滅亡とかの
ノリで言われると
気になるでしょうが!」
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