白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
「…まぁ、そうです。
引き篭もってても
悪い事しかないから
出て来たけど
超絶後悔…合コンとか
するのもやる人も苦手」
眉間にガッツリ寄ったシワ
「ハハッ!そんなハッキリ言う感じ?
じゃあ、俺も苦手ですかァ?」
「…ハイ。
すっごく苦手デス。
特にその嘘くさい笑顔が
苦手しかないです」
俺を拒絶しつつも
「…近い。
もう少し離れて」
近くなる香りには
敏感に反応してる姿が
いつかの誰かと重なって
「…離れるから
話そうぜ?
どーせ俺も数合わせだ
数合わせ同士
ノンビリ話しするのも
悪くねぇと思いますが?」
胸が小さくざわめく
シッカリ距離を置くと
目を真ん丸に見開いて
「…実はナニか裏がある、とか…」
ジトッと俺を睨む
ホントなんなんだよ
今になって
こんなに重なるオンナと
こんな所で逢うなんて
「…ねぇよ
裏も表も
ただ…話したくなったってだけ」
「…なんで?」
なんで?
本当になんでなんだろう。