第5章 歪みに飲まれる愛

嫌だ、怖い…
鉄朗も及川さんも
男の人は皆怖い…

『違う…』

鉄朗は
鉄朗だけは違うって思いたいのに

「違うなら証明してみろよ
お前の身体でココロで
俺を納得させてくれよ
…なァ、姫凪？」

快楽と恐怖に心が壊れそうで
耐えられない

深く突き刺さる男根は
私に迷いなく
快感を与えて来る
それに喘いで
身体は反応してるのに

「姫凪…」

名前を呼ばれる旅に
恐怖が細胞を支配して
心までイケない

何度も何度も
与えられ重なる絶頂
鉄朗の白濁を注がれ
私は愛欲を噴いて
傍から見れば
幸せなだけの時間なのに

「…姫凪…一緒に…イこう？」

『…』

心が重なってくれない
涙が止まらない

鉄朗の声が

「応えろよ、姫凪！」

怖くて堪らないよ…

何度も重なる身体に
私の身体と意識は付いて行けず
一瞬目の前が暗くなった