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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


私を乗せた車は
程なく止まる

え、此処は…

『あの、私の部屋じゃ…』

「…こちらへ送る様に頼まれたので」

鉄朗の部屋…だ

イキナリの事で
過ぎったはずの事実が
頭から抜け落ちてた
この人が迎えに来た理由

頼まれた?誰に?
研磨くんに
じゃあ研磨くんに頼んだのは
…鉄朗でしかありえない
サーッと引く血の気

及川さんと鉄朗がどんな会話をしたのかは
分からないけど
鉄朗は分かってる
私が及川さんの所に居た事
きっと…何があったのかも…

分かって迎えを頼んだ
私を自分の部屋に連れ帰る様に。

きっと許す気で…。

『い…や…
あの、私…自分の部屋に…』

合わせる顔がない
ずっと大事にしてくれてたのに
こんな裏切りはないじゃない

「布施さん
逃げても何も解決はしないと思います
大丈夫です
黒尾さんは…あなたを
とても心配されてましたから
帰って来て
あなたが居ないと
きっと悲しまれますよ」

私の裏切り以上に
悲しい事や悔しい事がある?
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