第5章 歪みに飲まれる愛

呼び捨てにされる名前に
肌が粟立つ
もっと、もっと…呼んで欲しい
こんな事を思ってしまうのは
夢の中だから？

それとも…

私を優しく褒めながら
ココをこうして、とか
可愛い、とか
甘い言葉を掛ける及川さんが

「…おいで。
俺も舐めてあげるから」

一度身体を離して
私に跨る様に促す

『…は、い…』

恥ずかしげもなく
お尻を突き出して跨り
ヒクヒクしてる秘部を
及川さんの顔の前へ

「凄い濡れてる
本当にエッチだね、キミは」

そう言って啜られる愛液
高く上がる声を塞ぐ様に
頬張る男根の先からは
カウパーが溢れてくる

二人で貪る蜜の味に
気が変になる

"足りない"

そう思った刹那

「キミのナカでイキたい
良いだろ？」

秘部に当たる低い声

口を離した自身が
脈打つのに
ゴクリと喉が鳴る

コレが…私のナカに…？
入る…の？

「姫凪、こっち向きなよ
俺の目を見て応えて？
…挿れて欲しい？」