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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


鉄朗に聞こえない様にか
ボリュームを絞ってるはずなのに
鼓膜が破れてしまいそうなほど
大きく聞こえて
声どころか
指一本動かせない

「(良い子だね
大人しく…俺に乱れなよ)」

あっけなく
床にくっつく背中
優しく触れられる頬
きれいな指なのに
まるでナイフでも
突きつけられてるみたいに
身体の震えがとまらない

指はユックリ首筋をなぞり
胸元へ向かって降りてくる

『(ヤダ…)』

声を絞る代わりに
押し返す腕と
大きく揺らす首

イヤだ
触らないで

その気持ちはウソじゃない…のに

「(なにが?
エッチな顔してさ

俺の指…好き?)」

擽られる度に
身体の奥が熱くなっていく気がする

そんなはずない
好きでもないこの人の
愛撫になんか
反応するはずないじゃない!

「(嫌なら濡れてないよね?
好きな人にしか濡れないもんね
真面目で一途な姫凪ちゃんは)」

私の心を読んだみたいに
及川さんが囁き
さっきまで肌をなぞってた指が
スカートを持ち上げた
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