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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


いつもは鉄朗と一緒とか
研磨くん達と一緒で
楽しいけど
私の好きな雑貨屋さんとか
服屋さんをユックリ見て回る時間は
そこまで無かったし…

『お給料も入ったし
たまには…良いよね!』

一応お出かけスタイルに着替え
メイクもそれなりにして

『…きゃあ!
新作入ってる!!
こっちのネコも可愛い……!!』

マグカップを買った
家の近くのお気に入りの雑貨屋さんに
飛び込む

壊れたマグカップの事も忘れ
新作コーナーに足を止めて
アレコレ物色してると

「…姫凪、ちゃん?」

まさか聞こえると思ってなかった声が
背中にぶつかる

『え?』

この声って…及川…さん。 
チラリと視線だけで
確認するシルエットは

「休んでるって聞いたから
体調悪いのかと思ったけど
ただの有給消化?」

『は、はい…』

「そっか
家はこの辺?
…あぁ、クロちゃんの所に
居た感じかな?」

スルリと私の隣に並び
まるでリズムを刻む様に
言葉を掛けてくる
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