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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


「何黙ってるのさ?
もしかして緊張してる?
意識してるのかな、俺のこと」

ムッ…。
この人のこういう所が
やっぱり苦手。

この人からのイメージなんて
どうでも良いし
無視して逃げたら良いだけなのに

『そんな事あるわけ無いです
してません、意識なんて
自惚れないで下さい』

何ムキになってるんだろう

「ふーん?
ならチャントお話しようよ
で?クロちゃんの所で
お留守番してたのかな?」

『は、はい…
鉄朗の所に居ました

何もする事ないから暇で…
掃除してたら
自分のマグカップ割っちゃったから
買いに…来ました
あの、もう良いですか?
落ち着いて選びたいので…』

"ハイ"か"イイエ"かだけで
終わらせて置けばいいのに
喋らなくて良い事までペラペラと
本当、どうかしてる。

喋り過ぎた唇を結んで
ツンと背中を向けると

「良くないね
俺だってここのお客さんだからね
商品見る権利あるじゃん」

またユックリ
体温が移る距離まで詰め寄られる
鉄朗とは違う香りに

「ね?俺も見ていいよね?
姫凪ちゃん」

違う声
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