白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第5章 歪みに飲まれる愛
姫凪の声が続く事をビビる
俺の耳に
「…木兎さん、俺らは帰りましょうか
飲ませて和む空気ではないみたいです」
赤葦のセリフが届く
「え?なんで?
仲直りさせねぇの?」
「俺らが酒で有耶無耶に出来る
案件ではないみたいです
布施さん
酒宴に巻き込むのは
ナシにしますから
明日はチャント出勤して下さいね?
資料整理頼みたいので」
『あ、はい…』
それだけ告げて
木兎の腕を引き
「お、おい
孤爪に連絡したのに…」
「こんな時間から
孤爪は来ませんよ
どうせ未読スルーされてるでしょう?
ほら、早く
俺の部屋で飲み直しましょう」
「オマエの部屋じゃ
AVすらない…
いーやーだー…おんなーー」
駄々をこねる木兎を
引き摺り去っていく赤葦
赤葦意外とパワフル…って
感心してる場合じゃなくて!
「姫凪…
強引で…スマン」
ポカンとしてる姫凪に
ユックリ近付く
『…うん、平気…
ちょっと驚いただけ…』