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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


必死に社内恋愛を
秘密にしてた姫凪に
説明すると色々まずいとは思いつつ

「…どういう事なんでしょうねェ?
なんか…バレちゃった?みたいな?」

『そんな軽く言わないで!
研磨くんや木兎さんは
別として赤葦さんは
同じ会社なんだよ!?』

全てを悟った姫凪に
何も言えない
情けない俺

せめて赤葦フォローしてくれ!

「…腹減りません?
酒と一緒に
何か腹にたまるもの買ってきますか?」

赤葦ぃ…
そのマイペースは今ダメだ…
せめて"俺以外知らないから
大丈夫です"とか
"口は硬いんで"とか
なんか言い様あるでしょうが…

『…食べられる気分じゃない、です
てゆっか、なんで家に…
皆で飲んだり食べたりなら
どこかの店に行ったら良いのに…』

顔を青くして
項垂れる姫凪が

『…すいませんが
やっぱり今日は…』

オドオドしながらも
拒絶を紡ごうとする

拒絶してるのは
きっと木兎と赤葦の二人じゃなくて

『…あの…』

俺も含め、なんだよな。
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