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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


かぼそく泣く声は
俺の声を遮断する様に
部屋に響き

『笑えない…
ゴメンナサイ…』

俺から逃げようと
震えは止まらない身体が藻掻く

「笑わせる
お前じゃないと
俺は…駄目だから」

荒療治は好きじゃないし
今日はこのまま
抱き締めて寝るくらいが
きっと正解なんだって
分かってる
分かってるけど

「姫凪…好きだ
シようぜ?」

他のオトコに
マーキングされたまんまじゃ
おさまらねぇんだ

猫は肉食で

『鉄朗…ダメ…』

「ダメじゃねぇよ
俺の姫凪に戻すだけだ
アイツの事なんか
忘れさせてやる」

ワガママなんだ

噛み付いた首筋に
キツく吸い付き
俺の証を刻む

『ヤダ…』

「それは俺が?
それともセックスが?」

服を乱しながら
上目遣いに姫凪を見て

サラサラの髪に手ぐしを通す

『鉄朗が嫌なわけない…
自分が…イヤ…だ
だって、私…及川さんに…ンんっ!』

その続きを聞いたら
優しく抱けない気がして
姫凪の唇を塞ぐ
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