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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


「落ち着いてられねぇんだよ!
姫凪が及川に…」
「人の会社で騒がないでくれる?
黒尾サン。
親友の前にココでは
取引先の社長だよ、おれは。
切羽詰まってるのは
分かったから
とりあえず人の目のない所で
親友に戻りなよ、ね」

声が大きくなる俺を制し

「急ぎでお茶入れる様に言っといて
後、車の用意も頼んでおいて」

「かしこまりました」

テキパキ受付に指示を出して
俺を社長室に
連れて行く研磨

やけに沈む
人を駄目にしそうなソファーに
座らされる
程なく届く熱いコーヒーが
熱気を香りと共に揺らす

「この時期にホット…?
いつもアイスなのに…
しかもカナリ熱そうな仕様で…」

運んで来た秘書ちゃんに
目を向けると

「…急ぎでと言われたので
落ち着かせたいのかな、と…
熱いものは急いで飲み干せないので
冷ます時間で心も少し
落ち着く…と、昔…言われた
記憶がありまして…
よく冷ましてお飲み下さい」

早口で俺に応え

「車の用意、出来ました」

研磨の隣に足を進める
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