• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


塗り潰した
ナナとの約束に
痛む胸に気付かないフリをして

「今の部屋の契約の事もあるんで
なるべく早急に話を
進めて貰いたいんですが」

2ヶ月程先の
まだ白いページに目を落とす

「どんだけ行きたいんだ
向こうはそんなに楽しかったか!」

「…そうスね~
苦さがクセになっちゃったって
感じ…っすなぁ~」

俺の言葉に不可解な顔したまま
続いた話し合い
トントン拍子に栄転の話は決まり

俺の家は東京都内へ
移る事になったのだけれども…

「おい、こっちの部屋は
俺で良いだろ?
つーか、ダンボールの箱の数エグいな
どんだけ持って来たんだよ」

「…チョット!岩ちゃん!
そっちは及川さんの部屋って
内見の時に
行ったじゃん!!」

まさかのいつものコンビで
引っ越し作業

「細かい事言うな
ケツの穴ちいせぇな。
どうせ部屋見つけたら
出て行くんだから
グタグタ言うなや」

そう。
岩ちゃんはお手伝いではない。
また一緒に住む事で
話は進んでる
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp