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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


「え?俺が、東京の本社に、ですか?
それは出張じゃなくて?」

「そういう事になるな
向こうの希望だ
もちろん及川が断れば
流れるんだが…」

内容は転勤の話
急な話だから
引っ越しの費用や
新居の手配も
ある程度、本社が
サポートしてくれるという

金銭的にも手続き的にも
ありがたいけど

それ以上に
俺を舞い上がらせるのは

「…東京にずっと、ですか」

あの子の側に行けるという事。
脳内を占拠してる
あの子に触れられる
声を聞ける距離へ行く
正当な理由を手に入れられるという事。

「嫌なら断って良いんだぞ?
宮城支社(コッチ)としては
及川が抜けるのは痛いわけだし…」

「いえ、行きます。
出世のチャンスなんで」

「そうだけど!チョットは悩んでくれ!
冷たい奴だな…
月島より冷めてんじゃないのか…」

嘆く上司を笑い飛ばし

「たまには戻って来ますって。
で?いつ頃になりそうですか?
ルームメイトにも一応相談しないと
駄目なので」

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