白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第5章 歪みに飲まれる愛
嫌いじゃないんだ
結婚だって考えてたんだ
…あぁ、もう。
及川さんカッコ悪…。
「…とりあえず帰るか。
姫凪ちゃんとやらの
匂いくらい落とさねぇと
進む話も進まねぇだろ」
頭を抱える俺に
溜息を吐き
また車を動かす岩ちゃん
岩ちゃんに言われて気付く
服に移った
あの子の甘い匂い
匂いと共に蘇る
あの子に触れた感触と
初心なのにエッチな反応
「着いたぞ
風呂ためてやるから
土産と荷物おろしとけ」
岩ちゃんの声に頷いて
素早く荷物を玄関まで運び
「岩ちゃん
しばらく声掛けないで、オッケー?」
「…末期かよ。
声出すなよ、気不味いから」
部屋のベットに身体を落とす
思い出すだけで
反応してしまった
俺の身体は
刺激を求めてる
噛み殺してたあの声を
それでも溢れたあの声を
拒否とは裏腹に
濡れて感じてた
あの子の感触を
思い出せと身体を熱くさせる
下半身に目をやると
岩ちゃんにも
バレちゃうくらい反応してる