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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


俺のモヤモヤに
俺と姫凪を知り尽くしてる
研磨が、どう応えるのか
不安もあるのかも知れない

「赤葦と木兎さんが来たら
話す余裕なくなるよ
別におれは何にも言わないよ
アドバイスも憶測も面倒くさい
てゆっか、編集忙しいんだから
聞くだけで手一杯だよ」

「…まじで
その先回りのクセ
厄介だよなァ…」

「クロが後手後手なだけでしょ
特に姫凪の事になるとね
昔からヘタレ。
で?なにをウジウジしてるの?」

ドストレートな言葉に
少し緩んだ唇の端から
最近の姫凪の行動に
感じる違和感とか
オイカーくんがこっちの
勤務に変わる事になることへの
漠然とした不安とかが
溢れて止まらない

カタカタとキーボードを叩く音に
紛れて小さく聞こえる相槌に

「…いつもの心配症だと
お前も思うか?研磨」

質問をしてみると

「…そうだね
心配し過ぎだとは思うよ
でも…」

「でも?」

部屋は一瞬静寂に包まれた

研磨の"でも"は
俺の不安を煽る
もしかして何か知ってんのか?ってな。
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