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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


「研磨、わざと?」

「まさか。
偶然だよ
で?姫凪と喧嘩でもしたの?
一緒に来ないのもヘンだし
姫凪がどうしてるか
把握してないのも
違和感しかないんだけど?」

動画の編集画面を見つめながら
俺に声を掛ける研磨

「いや…喧嘩とか
する理由がねぇ…けど
なんつーか…
姫凪の様子がオカシイんだよ
変にソワソワしてるかと思えば
ボーッとしたり…」

「…」

「いや!無言止めろ!
なんか言えよ!」

「なんて言って欲しいの?
おれが何言っても
あーだこーだ悩むくせに。
てゆっか最後は姫凪を
信じてるんだけど…に
着地するなら
吐き出したいだけ吐き出して
スッキリして行きなよ」

俺の行動を知り尽くして
読み尽くしてる研磨に
何も言い返す事が出来ないまま
放置されてるクッションを抱いて
ゴロリと身体を畳に倒す

吐き出したい事はある
モヤモヤは知らず知らずに溜まってる
…でも。
口に出したら
モヤモヤの深みにハマりそうで
中々切り出せない
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