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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


付かない既読に
落ち着かない俺の心臓を

「それ以外って言われても…
誰かと会うとか体調が悪いとか…?
なんにせよ
黒尾さんに会うより
優先したい事があるんでしょうね」

滅多刺しにしてくる赤葦

「…もう良い、帰る」

刺された言葉の中から
"体調が悪い"だけを
腑に落とし
会社から出る

アノ日だし
体調悪いんだろう
でも、今までは
それでも俺の部屋には来たのに

飲みに行く気にもなれなくて
姫凪の次に
落ち着くヤツの家へ
足を運ぶ

「おーい、研磨ァ
飯食わせて~」

古いけど広い一軒家の
インターホンを鳴らしながら
光る窓に叫ぶと

「…開いてる。
てゆっか、どうせ一緒になるなら
一緒に来たら良かったのに」

ガラッと開いた窓から
気怠そうな顔が覗き
声を落として来る

え?一緒にって事は…

「姫凪!来てんのか!?」

浮かれまくって
思いっ切り飛び込んだ…のに

「はい?俺が布施さんに
見えますか?」

大誤算!!
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