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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


相変わらず
強引に迫ると
ビクリと震える姿に
俺も安定に欲情してしまう

オハヨウのチューが
まだだったのを思い出し

「なにまた
一人で帰ってンですかァ?
寂しかった朝の分
補充させろよ」

頭を抑えてパクリと唇に食い付く

小さな身体は大きく跳ねて
逃げ場のない壁に背中を押し付けて
"やめて"と藻掻く

「なんで嫌なんですかァ?
誰も見てねぇのに。
なァ…聞きたい事、あんだけど」

解放した唇をなぞり

「姫凪
オイカーくんとなんかあった?」

赤く火照る耳に囁き
横目で姫凪の
顔色を伺う

『な、んで?
なんにも…ないっ!』

大きな声での否定
揺れる瞳の奥

"なんにもない"はナイな。

「給湯室で仲良く喋ってたらしいけど?
その時…口説かれた?」

それ以外に接点はナイと思ってた

家飲みした日も泊めた日も
二人きりにはしなかったしな

大きく首を振る姫凪の目からは
涙が落ちそうになってる
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