白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第5章 歪みに飲まれる愛
『なにもないよ?』
「なにもないって顔してない
どうしたんですかァ?
エッチなスイッチ入るには
糖度足りないって思うんだけど…?」
姫凪身体をなぞりながら
顔色を伺っては
"どうした?"と聞いてみる
いや、無かったわけじゃない
エッチ出来ないからって
姫凪が抜いてくれるって
言ってくれた事もあったし
俺が強請ってシテ貰った事もあったけど
違和感は言葉じゃなくて
『別に…深い意味は無いんだけど
ほら急に来ちゃったから、さ』
姫凪の表情
わざと明るく見せてる気がするし
「ふーん?
じゃあ遠慮なく
しゃぶって貰いますかねぇ?
ほら、早く。
咥えろよ」
『…うん…あのズボン…』
「お前が脱がせて」
なんかビクビクしてるというか
落ち着きがない
まるで初めての時に
無理して俺に合わせようと
してた時みたいに
ぎこちないんだ
俺の声に肩を揺らし
ズボンに掛ける手を止め
驚いて開いた瞳に
映り込んで唇を塞ぐ