白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第5章 歪みに飲まれる愛
無理を通せなくはない関係だ
きっとどうしてもって
拝み倒したら
一発や二発はオッケーしてくれるんだろうけど
『え?そんなの良いよ
それくらいは出来るし…』
「俺が作りたい気分なんですぅ
ほら、行ってこいよ
腰も痛くなんだろ?
後でマッサージしてやるから」
基本優男なのよ?俺。
可愛い彼女の為なら
性欲とか我慢出来る子なんです。
『鉄朗…ごめんね?』
「後でキスのご褒美くれたら
復活するから平気
姫凪、ユックリ行ってこーい」
『うん、行ってきまーす』
背伸びしてほっぺにチュッと
リップ音を立てて
バスルームへ去って行く姫凪
…我慢しくったァァ!
とか、言ってらんねぇ
お風呂あがりに襲い掛からない様に
軽く抜いとくか…?
トイレでの虚しい自慰行為と
レンジ活用の料理
どっちも時短だ、なんて
自傷的に笑いながら
姫凪が上がって来るのと
入れ違いに俺も汗を流しに行った