第5章 歪みに飲まれる愛

違和感を覚えていれば良かった
姫凪がオイカーくんが
居ない事になんの違和感も持たなかった事に
研磨がソコに突っ込まない事に
今考えれば
その日の大半が
違和感だらけだったのにな

散々遊んで食って飲んで
家に帰ったのは
夜もカナリ深くなってから。

姫凪が帰る電車もないって事で…

「姫凪～
早く来いよ
鉄朗クンは寂しいデス」

お泊りも必然で

「お風呂の前に一汗かきたい気分だけど
…お前は？」

俺の欲もまた必然なわけだ。

『…私…も…』

赤くなった顔を
隠す様に俯く姿が可愛くて

「そういう仕草
マジでド真ん中
姫凪…抱きたい
ってか、抱くっ」

小さい身体を引き寄せ
ベッドに運んで押し倒す

何度もセックスして
そろそろ慣れても良いのに
いつまでたっても小さく震える
華奢な身体が愛おしい

「震えの種類変えてやるから
姫凪、力抜こうなァ？」

なれた手つきで肌を顕にして
柔らかく小さい乳房に手を掛ける