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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


『…うん!
あ、研磨くんに連絡しなきゃ
私が一人だと思ってるから
戻って来たらビックリしちゃう』

「ご心配なく
もう合流済ですぅ
アイツはいつもエスパーみたいに
先回りして来んだよ」

『エスパー?!
確かにポイかも…
なんでも見透かしてるみたいだもんね』

無邪気に笑う顔が涙にすり替わる日が
近く迫ってるなんて
気付けねぇよ

研磨じゃなくて
俺がエスパーみたいだったら、なんて
思っても仕方ねぇんだけど、な。

「姫凪ー!やっと戻ったか!
おっせー!腹痛くなったのかー?!」

『ち、違う!!
もう!木兎さん!!』

「ハハッ!生理現象なんだから
そんな照れんなってー!」

「こらこら。
うちの姫さんを言いがかりで
辱めないでクダサイ」

戻った途端ガサツに絡む
木兎の頭を小突いて

「カラオケ行きたいんだろ?
サッサといつもの店に移動しようぜ
ほら、木兎先導しろよ」

纏わりつき過ぎる木兎から
隠す様に姫凪の肩を抱いて
一番後ろを歩いた
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