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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第2章 幸せの時間


急かさないって決めた
ユックリ姫凪のペースで。
そんな事なんでもない

『鉄朗、ありがと…
帰ったら一緒にお風呂入ろうね?』

この笑顔が俺の隣にずっとあるなら
それで良い

そう思ってた

片付けを済ませ会社を出る
汚れた制服を詰めた袋と
ついでに寄ったスーパーで
買った食材を俺が持つと

『半分持つよ?
制服は重たくないし…』

離れて歩いてた距離を縮めて
俺に引っ付いてくる

「じゃあ、俺の手を持っててクダサイ
右手が寂しがってマス」

こんなベタな会話すら

『…バカじゃないの…
でも、私の手もちょうど
同じ事、考えてた…
鉄朗の手あったかいね』

「姫凪の手もな
よーし!飯食って
姫凪食いますかァ!」

『声!うるさいよ!』

「ブヒャヒャ!誰も聞いてねぇって!」

俺は凄く幸せだった。
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