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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


軽薄でノリ重視の絡みなんか
姫凪に逆効果だって
身を持って知ってるから余計に
緩みまくるわけだ。

フザケる木兎と戯れて
警戒心が緩みまくった俺は

「クロちゃーん
姫凪ちゃんが暇してるよー
及川さんが相手しちゃって良いのかーい?」

オイカーくんのこの言葉を
俺達への配慮だと疑わなかった

「はぁ!?駄目ですぅ!
姫凪こっち来なさい」

引き寄せた細い身体
少しオドオドしてる姫凪の態度も
大男に囲まれて
緊張してるからだと思ってた

いつものアンテナ張りまくってる俺なら
このメンツで姫凪が
ここまで緊張するハズ無い事も
その理由が

「及川さんは一人で
ゆっくり飯食って帰りたかったのにさ
まぁ、別にいいけどさ…」

いつもに紛れ込む
たった一人だって

相変わらずの木兎のバカ話にも
研磨と赤葦の妙な関係にも
口を挟まず
俺の腕に抱かれる姫凪の目が
誰を映して揺れてるかに

気付けたのにな。
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