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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


「姫凪?
人混みで酔ったのか?」

姫凪の顔を覗き込むと

『全然!鉄朗の作ってくれた
ご飯も食べたし平気!
えっと…』

ハッとして
急に口を回して笑ってみせる

「どうしたんだァ?
なにキョドってんの?
まさか既にナンパ男に
変な事…」

低くなる俺の声に
ブンブン首を横に振る姫凪
じゃあなんだ?
明らかに変なんだけど…
可能性をアレコレ考える俺の耳に

「姫凪ちゃんは
及川さんが居て
びっくりしてるんだよねー?」

オイカーくんの声が響く

「はぁ!?何言って…」

「それ以外考えられなくない?
帰ったのに、なんでー?って
思ってるよね?
あ!もしかして会えた喜びで
口も聞けなくなってるのかな?
そんなに見つめられたら
及川さん照れちゃうよ」

自信が過ぎるオイカーくんの発言に
ガツンと言ってやろうと
俺が口を開くより早く

『そ、そんなわけないです!
会いたくなかったのに居るから!』

姫凪が声を荒らげる
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