白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第5章 歪みに飲まれる愛
フワリと湧いた疑惑に
無理矢理オワリを決めて
ムサ苦しさが増したメンツで
飯を食いに行く事にした
「赤葦…スグ戻る!
あぁ!もう駄目だ!」
休みの昼時って事で
どこも人でイッパイ
待たされた時間と飯食う時間で
切れ過ぎたニコチンを
補充しに喫煙所走る
煙まみれの喫煙所は
喫煙者以外には苦痛でしかないんだろうけど
「はぁ~
やっと吸える!!」
マテさせられ過ぎた
ヘビースモーカーには
天国でしかない
タバコに火を付け
最初のひと吸いに悦りながら
携帯を弄り
姫凪に電話でもしようと思ってた所に
「一緒して良いかい?クロちゃん」
オイカーくんの声が届く
「おぅ、どーぞー
オイカーくんも結構な
ヘビースモーカーなんだな
火、要る?」
「うん、まぁね
頭が回らない時は
欲しくなる…かな」
俺からの火を受け取り
大きく煙を吐き出すオイカーくん
「悩み事ですかァ?」
なんとなく気不味い雰囲気に
とりあえずで話を繋ぐ俺