白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第5章 歪みに飲まれる愛
日曜日。
姫凪を残して
木兎が待つ集合場所に足を運ぶ
本当は遊んでる場合じゃねぇけど
ドタキャンすると木兎がウッセェし
姫凪が自分のせいだと
言いかねないから
仕方なく足を進める
念の為、研磨に連絡も入れた
飯も用意しておいたけど
「あれ?姫凪は?」
「体調悪ぃんだってよー
一応研磨に様子見に行く様に
頼んだから大丈夫だと思うんだが…
あ~…気になんなー…」
一人残した姫凪が
気になって仕方がない
過保護と言われたら
それまでなんだけど
なんかそれだけじゃない
ソワソワ感が拭えない
昨日抱き足りなかったからか?
そんな事を考える俺を他所に
「なんだよー
女っ気ゼロとか部活かよー
つまんねーぞ!あかーしー!」
「俺に言われても。
ナンパでもして来いって
言うつもりなら帰りますよ
行きずりの女と遊ぶくらいなら
家で今回の仕事の資料と
デートしたいですから」
相変わらずの会話が目の前で
繰り広げられている