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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第4章 消せない昔、消えない今(後)


「研磨も呼び出して
皆で遊ぶか?」

「孤爪…はぁ、まぁ
良いですけど…」

「あかーしと孤爪は
あんまり馬が合わねぇの?」

「別に…そんな事ないですよ
木兎さんが良いなら
俺は賛成します」

私がソワソワしてる間に
頭の上の方では
話が進んでいく

どうやら皆でこの後
過ごすのは決定みたいだし

『鉄朗、私チョットお手洗いに
行ってくるね』

今のうちに落ち着かないと。

「一人で大丈夫かァ?」

『当たり前ですぅ
スグ戻るから』

鉄朗から離れ
外せなかった視線から
やっと顔をそらして
お手洗いに駆け込む

『もうチョットお洒落して来たら
良かったかな…適当過ぎた』

イケメン集団の中に放り込まれると
更に野暮ったく見える格好に
ため息を吐いて
せめてもの抵抗とでも言うように
化粧ポーチを開いて
疲れを隠して行く

明るめのリップを付けて
髪の毛を軽く整えて
外に出ると

「やぁ、姫凪ちゃん」

まさかの声が出迎えた
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