白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第4章 消せない昔、消えない今(後)
きっと私が離れても
鉄朗の事だ
仕事はキッチリするだろう
今の私は
足を引っ張るかも知れないけど
『…せっかく考えてくれたのに
ごめんね』
やっぱり側に居たい気持ちは変えられない
それなのに寝てるわけにはいかないよ
「別に。
姫凪が大丈夫なら良いよ
とりあえず、もう少し寝たら?
まだ言うて少ししか寝てないから」
『普通に出来る様に頑張る
…その為にも食べて体力つけないと
研磨くん、一緒に食べよ?』
鉄朗に何も悟らせちゃいけない
いつも通りにしなきゃ
出来る出来ないじゃない
やらなきゃ駄目だ。
「…そうだね、食べようか
姫凪…食べたら
気分転換にドライブ行かない?
ついでに買い物もしようか
夜は姫凪がクロに
ご飯作ってあげたら?
木兎さん引き連れて帰ってくる
可能性高いから
沢山作って待ってたら?」
研磨くんの言葉に頷いて
鉄朗が用意してくれた
昼ご飯をお腹に落として
着替えを済ませて
久々に感じるくらい
眩し過ぎる陽に当たる