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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第4章 消せない昔、消えない今(後)


「スポンサーになってあげるから
好きなだけ遊んで
好きなだけ買えば?」

『え!?そんな事まで
して貰ったら悪いよ
お給料も入ったし
自分で買える…』

「良いから。
ほら、遠慮なく買って
遊んどいでよ」

大きなショッピングモールに
放り込まれて
カードを渡される

『研磨くんは?行かないの?』

こんな所に一人は寂し過ぎる!
じゃなくて!
こんな大層なカードは
しがないOLには分不相応!

「人混み嫌い。
おれは一人で映画でも見て来るから
姫凪の買い物が終わったら
連絡してよ、じゃあね」

サッサと行ってしまった研磨くんの
背中を追いかけ様とした
その時

「姫凪!?
黒尾くーん!姫凪が居るぞー!
あれ?黒尾くんどこ行った?
あかーし!黒尾くんは!?」

「さぁ?
あの二人の事だから
タバコでも吸いに行ってるんじゃ
ないんですか?」

「えー!?俺にも声掛けろよ!
食後のタバコ吸いたかった!」

「知りませんよ」

場違いな程
大きな声と冷めた声が私の頭の上を
通り抜ける
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