白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第4章 消せない昔、消えない今(後)
鉄朗の動きが早くなり
私を抱く腕の力も
一気に強くなる
『鉄朗、私も…!』
激しくぶつかる肌の音と
エッチな水音が混ざる
その奥で微かに重なる
鼓動が心地良い
これが一つになるって事なのかな?
そう思う心は
自然と鉄朗と動きを合わせて
快感を共有する
気持ち良くて
暖かくて
辛くもないのに
涙が溢れそうになる
「『幸せ…』」
耳の奥に落としあった声を
キッカケに一気に駆け上がる
快楽の快感
欲望も声も抑えず重ね合って
激しくお互いを貪り合うように
腰を振っては
唇を奪い合う
度々合う目は
お互いに少し潤んでる
「エッチな顔…」
『鉄朗も、だよ』
「『一緒、だ…』」
私の絶頂に合わせる様に
鉄朗の自身はナカいっぱいに
膨れ上がり
大きく脈打って
私のナカで欲を弾けさせた
ドクドクと欲を吐き出す感覚が
私の快楽の余韻と重なり
初めての情事の終わりを
ユックリ伝え
私の身体から力を完全に
奪って行った