白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第4章 消せない昔、消えない今(後)
あ、れれ?
さっきまではカナリ硬くて
今にも襲いかかって来そうだったのに
コレって…
「いや、だから…その…
姫凪が痛がったし
テツローくんも自主的にだな…」
萎えちゃったって事?
『…呆れちゃった?
もう…シテくれない?』
涙を堪えながら鉄朗を見つめる私を
「呆れるってなんだァ?!
しかも…そんな顔して
煽ってこないでクダサイ!
怖いくせに…無理してまた
苦しくなったらどうすんですかァ…」
抱き締める逞しい腕
大好きな鉄朗の香りが愛しくて
『無理してない
私だけ出来ないなんて嫌…
怖くないよ、こんな事だって
出来る…んだから』
自然ともう一度下半身に伸びる手
逞しさを失った自身を
恐る恐る手の平で包み
上下に扱いてみる
けど…
「へ?!
こ、こら!そんなのどこで…」
『前に雑誌で見た…
したのは初めてだから
上手く出来ない…けど…』
微かに頭に残る
エッチな事が載ってた雑誌の
知識では手の中のソレは
あまり反応してくれない