白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第4章 消せない昔、消えない今(後)
強がりは当たってる。
怖くないって言ったらウソになる
『平気だもん…
痛くない…』
引き抜かれた指がまたナカに入るのは
チョット怖い
でも、それよりも
「無理させたくないんだって」
『…無理してない
鉄朗なら平気…』
触れ合った肌が離れちゃうのが怖い
「無理してないって…怖いだろ?
普通より男嫌いだし…」
『私だって…出来る。
他の子と一緒だよ
男の人は好きじゃないけど
怖いけど
……鉄朗は、怖くない、から』
私だけ出来ないって思われて
心まで離れちゃわないか
それが怖くて仕方ないの
だから、だから!
「オイオイ…待てって…」
『出来る…!』
やるしかない!
私だって積極的になれるって
鉄朗に知って欲しいから
怖がってないって
鉄朗だったら大丈夫って
確実に伝わる事をしなきゃ!
胸を隠してた手を
ユックリ下に伸ばす
確か、この辺に…鉄朗のアレが…
恐る恐る鉄朗の太ももに触れ
見るのは恥ずかしいから
探る様に手を動かすと
フニャリとした感触が手に伝わる