第4章 消せない昔、消えない今（後）

「ヤバ…
今のすげぇキタ。
優しくするから…力抜いてろ、な？」

優しく撫でられた頭
落とされた口付け
身体をなぞる指が
ゆっくり下半身に降りてくる

溢れた愛液を絡ませ
茂みと割れ目を抜けて
ナカへ指が入って来た

『…ッ！？痛…っっ』

太くてゴツゴツ骨ばった指は
自分で触ってみた時なんか
比じゃないくらいの痛みを与えて
咄嗟に口を手で覆ったけど
声はその前に唇を割ってしまった

「ゴメン、ゆっくり挿れた
つもりだったけど…
痛かった？ごめんな…」

私の声に驚いて
眉を下げる鉄朗に

『平気！ビックリしただけだから！
痛くない…ホント…全然！』

慌てて首を降るけど
さっき抜けた力は
痛みに怯えて身体を硬くさせていて

「いやいや、無理すんなって
身体ガチガチじゃんよ」

強がりは鉄朗に見抜かれてしまう

「強がんなって
痛いなら今日は止めよう？
イキナリ攻め過ぎた。
今日出来なくても俺は別に…」

違う。
嫌だ。
離れないで

離さないでよ…。