白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第4章 消せない昔、消えない今(後)
肌を濡らす愛液を
唇で拭いながら
上目遣いに見つめる目に
『クロじゃなきゃ…ダメ…
他の人になんか濡れない…もん』
恥ずかしくも溢れる言葉に
一瞬見開いた目が閉じ
大きな快楽の波が身体を飲み込む
割れ目を開き捩じ込まれた舌
浮いてクネる腰を抑えつける大きな手の
圧にさえ敏感になってしまう
「声出せ…喘ぎながら
イケよ、姫凪」
低い声で
呼び捨てにされた名前に
脳が痺れる
『ク、ロ…』
「俺の名前もチャント呼べよ」
止まった快感の波
秘部から離れ近付いて来る
色気に満ちた顔
『え、でも…』
「もう姫凪以外に呼ばせないから
チャント名前で呼べよ
俺の名前をその甘い声で呼んで
エロい顔しながらイッて?」
優しいキスはエッチな味がして
私の理性も風に煽られた砂の様に
サラサラと飛んで行く
不安も恥ずかしさも
全部全部
「姫凪」
『鉄朗…イキたい
鉄朗に…気持ちよくして欲しい…!』
快楽に期待に
飲み込まれて
先を求めるしか出来ない