第4章 消せない昔、消えない今（後）

「濡れないとかウソみたいに
溢れてんな
そんなに俺に興奮してたんですかァ？」

割れ目をなぞる指が
小さい音を立てて
ナカに飲み込まれ
ごくごく浅い所で止まり
溢れた愛液を掻き混ぜる

小さい快感が
小刻みに身体を揺らして
甘い声がもれてしまう

赤く染めた頬に
クロの表情は緩む

それとは反比例する様に

「姫凪ちゃんって
そんな声出すんだな
メッチャ可愛い…
もっと哭かせたくなる」

ギラギラと光る瞳

「さァて、そろそろ
コッチも可愛がってやんなきゃな」

唇が秘部に近付いて来る

『な、にする…ァ、ンンンッ！』

割れ目に近付いてたとばかり
思ってた唇は
その少し上で膨らんだ
肉芽に当たり

「お気に召した様で
なによりです」

舌先で嬲ったかと思いきや
その後、カリカリと甘く歯が立てられた

初めての感覚に
揺れて浮き上がる腰
垂れた愛液が肌を濡らす

「姫凪ちゃんって
実はメッチャ感じやすいんじゃね？
スゲェ反応なんだけど…
アイツには
濡れてなかったんだよなァ？」