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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第4章 消せない昔、消えない今(後)


側に居てって言えば
側に居てくれる

手を繋いでって言えば
繋いでくれる

きっと凄く大切にしてくれてるのが
伝わるのに
分かるのに
嬉しいのに

『クロ、もっと…
近くに来てくれる?』

「は、はい?!」

『やっぱり、寒い…から
隣…とかに…』

全然満たされない
満足出来ない

もっともっと

「いや、それは…」

『お願い…そんなに離れないで…』

私を欲しくなって欲しい

繋いでる手をグッと引くと
少し身体を揺らして

「離れてないと
俺の気持ちというか理性が…
おかしくなるんだって…」

また距離を取ろうとする

『私の気持ちも…
おかしいの…!
クロと離れてると不安なの…
お願い…もっと…』

こんなの女の子から
言うべきじゃないのかも知れない
こんな事言っても
いざとなったら
また怖くなるかも知れない

なのに、なんでだろ

『私…クロに…もっと
ひっついてたい…』

求める気持ちが溢れて止まらない
怖さも戸惑いも飛び越えるくらい
クロへの好きが止まらない
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