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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第4章 消せない昔、消えない今(後)


「とりあえず飲もう
身体冷えてんだろ?
(飲んで落ち着け、俺!)」

ブツブツ言いながら
コンポタと缶コーヒーを開けて
私に手渡し
ベットから少し離れて座るクロに

『なんで離れるの?』

思わず出た言葉

離れないで欲しいのに
もっとドキドキして欲しいのに…

「なんでって…それは…」

『似合ってない?』

「はァ!?
そんな事一言も言ってないだろ?!
ただ…なんつーか…
あんまり近付くと…」

困るクロを問い詰めたくて仕方ない
アキナさんは
どんなカッコしてたの?
どんな風になれば

『近付くと、どうなるの?』

「ちょ、姫凪ちゃん…!」

『なんで離れるの…』

私をもっと見てくれるの?

ジリジリ近付くと
同じ距離だけ離れてたクロが

「そんなカッコで
そんな可愛い事言われたら、俺また…」

一歩前に踏み出し
私の顎を跳ね上げる

近いクロの顔に
真っ赤になる私の耳
ドキドキして張り裂けそうだけど
期待に浮きあがる胸
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