白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第4章 消せない昔、消えない今(後)
引き抜かれたのは
私が持ってる中でも
ダントツで子供っぽいパンツ
一緒に引き抜かれた
ブラジャーは
見るからに控えめ過ぎる
カップがタグに印字されている
つい数分前にみた
セクシーな身体つきの女性が
頭に浮かぶ
『物足りない…かな
私の身体…』
きっとあの人と
あんな事、こんな事…
余計な想像は
やけに鮮明で
強過ぎる妄想力は
その相手を自分に
すり替えてしまい…
身体が次第に熱くなる
え?
私の身体…
チャント反応してるんじゃ…
ゆっくり下着に伸びる手
奥が湿った感じが指先に伝わる
妄想でこんな事になるなんて
もし、クロに触れられたら…?
エッチな気分が
否応なしに膨れ上がった
その時
「姫凪ちゃーん
えっと…下着、片付いた?」
ドアの向こうからクロの声
『え?!
あ、ちょっと待って…!
まだ入っちゃダメ!』
慌てて身なりを整えて
散らばった下着を押し込み
ベットに潜り込む
"どうぞ"と声を掛けると開くドア