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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第4章 消せない昔、消えない今(後)


「もっと触れって言われてる?俺」

戸惑いながらも
ゆっくり、ゆっくり
指で頬を撫でられる感触に
ゾクゾクと身体が震える

「嫌じゃねぇの?
触られるの…」

頬を嬲ってた指が首筋に下りて
喉元から顎へ移り

「その顔、可愛すぎる…
ココに触れたらどうなんだろうねェ」

唇を指が押し潰す

『…ン…ッ』

盛れてしまった声に耳まで赤くなるのが
聞こえる気がする

クロに触られるの
嫌じゃない
もっともっと…が良い。

『さ、わっ…』

"触って欲しい"
"私も触れてみたい"

そう言葉を紡ごうとした唇は

「なぁんてなァ!
ジョーダンですぅ!
チャント約束は守るから
そんなキョドんないでクダサイ!」

クロの大きな声で
言葉を飲み込まざるを得なくなってしまった

ショボンと俯いたまま
首だけ縦に動かし
せめてもの抵抗で
クロの制服の裾を握る私に

「えっと…可愛すぎ…て
ヤバイって…マジで。
離れて歩かせたら
ナンパが心配なので、ですね…
よかったら裾(ソコ)じゃなくて
…どうぞ…」

手を伸ばして
照れて笑うクロ
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