白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第4章 消せない昔、消えない今(後)
「…じゃあ、姫凪ちゃんが
寝るまで…側に居て良い?」
クロの声に大きく頷くと
「戻らなくても来んなって
研磨にLINEしとく」
耳を真っ赤にして
携帯を弄るクロを見上げると
「見つめるの禁止。
色々ヤバくなりますぅ」
手のひらを私の顔の前にかざし
オデコを軽く指で弾く
触れた指に感触に
心が擽ったくなる
もっと…触って、欲しい…って!!
何考えてるのよ、私のエッチ!
「え?痛かった?!」
黙る私を見て心配そうに
腰を屈め
顔を覗き込むクロの唇に
ドキドキが止まらないよ
この前はあんなに怖かったのに
今は…
『チョット痛かった…』
その手をもっと感じたくて
つまらない嘘が唇から溢れる
「まじですかァ?!
えっと…ヨシヨーシ…なんつって?」
オデコを撫でる長くてきれいな指に
頬に降りて来て欲しくて
少しだけ爪先に力を込めて伸び上がると
「姫凪ちゃん?
あの、さ…
そういう可愛い事されると
責任持てなくなるんだが…」
滑った指に戸惑うクロ