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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第4章 消せない昔、消えない今(後)


大きな灰羽くんが
小さくなって研磨くんの後ろに隠れたまま

「俺は夜久さんに
遊びましょうって言っただけなのに
いつの間にかレシーブ練習始まってて…
約束が違うっていうか…」

ブツブツと夜久さんに向かって
意見してる…けど

「昨日の自主練の成果が
まるで出てねぇから
軽く練習しとくかって
言ったら"ハイ"って言ったの
お前だろ!」

「軽くなかった!」

「あんなもんで音を上げんな!」

「死ぬかと思ったのに…」

「あ?」

多分勝ち目はない

てゆっか、この密度
私のメンタルも勝ち目なし

クロと研磨くん以外の
男子はどうにも身体が拒否して
強張ってしまう

『あの…人増えて来たし
私…帰ろうかな…』

立ち上がろうとした私の手が

「ちょ、なんで姫凪ちゃんが
帰るんですかァ?!」

『ク、ロ…?!』

慌てたクロに掴まれて
引き寄せられて

「リエーフと夜っ久んが帰れ!
てゆっか身体休めろって言っただろ!
特に夜っ久ん!
捻挫治った所なのに
なに暴れてんだァ!?」

『クロ…離し…』

胸板に押し付けられる
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