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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第4章 消せない昔、消えない今(後)


トモノリ先輩と別れて
クロに部屋に誘われたあの日以来
クロにそんな素振りはない
普通の友達として
接してくれてる
それがお互いベストだと思ってる
はずなのに…
最近ね?少し変なの。

具体的に何かが変わったわけじゃない
今の関係に満足だってしてるし
その先を考える事もない
…と、言うよりまだ怖い

なのに…

「姫凪ちゃん?
今日都合悪い?」

『いえ!全然!
予定ない…から!』

「そっか!ラッキー!
最近ツイてンなァ
断られてなくね?
偶然に感謝だな」

『そ、そうですね…
ホント偶然って続く…ね』

会えないのが寂しくて
断りたくなくて
わざと予定を空けてる

偶然を装ってるけど
クロが部活を休みの日とか
部活が終わる時間は
いつも一人で居るようにしてる
自分が居る

「こんだけ偶然が続くとか
運命だったりして?」

『へ!?』

バカ!なんて声出してるのよ!
私の素っ頓狂な声に
今度はクロの目が丸くなる

「…じょーだんデス。
そんな過敏に反応しないでクダサイ
真っ赤な顔で固まられたら
勘違いしそうなので…」
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