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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


昨日の夜なんか比べ物にならないくらい
泣いて…傷付いて…

そこまで考えた所で
止まる思考

純粋な罪悪感に混ざり込む
黒い感情

泣いて、泣いて…俺を憎んで
俺の事ばかり考える…?
って!バカ!

幸せにしたいのに
一緒に幸せになりたいって
思ってるのに
なんでこんなバカな事…

頭を振ってリセットした
黒い感情
そしたらまたズキズキと痛む心
俺は姫凪ちゃんを
泣かせたいわけじゃない

クロちゃんに見せるみたいな
あの笑顔をみたいんだ
俺の隣で幸せそうに笑うのを
ただただ見たいだけなのに

二人の未来を
考えれば考える程
姫凪ちゃんは泣いてしまう
クロちゃんに悪いと
自分を責めて…

吸おうと出したタバコを
力の入った指先が潰す

本当に姫凪ちゃんを
好きなんだったら
退くのが正解なんじゃないかとすら
思ってしまう

いや、きっとそれが正解で
俺の願いは悪なんだろう

分かってるなら諦めろ
今ならまだ引き返せるはずだ

忘れ…なきゃ。
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