• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)



「だから、ソコじゃないんだってば」

俺の回答に少し
イライラしてタバコの先の火を消し

「似てるよね?
昔と今。
なら、姫凪の気持ちも分かるでしょ?
同じ事繰り返して
また姫凪が泣くのは
気にならないの?って聞いてるの」

前髪の隙間から
俺の顔色を伺う孤爪チャン

その言葉にハッとして
タバコを吸おうとした手が止まる

そうだった。
俺とクロちゃんは違う
そんなの当たり前だ

でも、姫凪ちゃんは
姫凪ちゃんだ。

今も昔もきっとピュアで
しかも今はクロちゃんと
シッカリ愛し合ってて
きっと結婚だって考えてる
それなのに今俺が
強引に行ったら…

「クロと及川サンは違う
今と昔も違うケド
姫凪が傷付くのは
昔と一緒…否、きっと
それ以上だよ?
それでも退かないって事なの?って
聞いてるんだよ、おれは」

姫凪ちゃんの心は確実に
ボロボロになってしまう

泣いて悩んで傷付く…よね。
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp