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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


「え?あぁ…分かった…
研磨、姫凪ちゃんは?
大丈夫なのか?
救急車とか…」

「ただの過呼吸だろうし
少し休ませたら大丈夫だと思う
おれにこれ以上
姫凪の半裸見せたく無かったら
さっさと動きなよ」

"ただの"って
苦しみ方じゃなかったけど…とか
反論したかったけど
それ以上に研磨と姫凪ちゃんの
距離にチリチリ胸が灼けて

「冷静過ぎて
スルーする所だったわ!
見んな!スケベ!」

姫凪ちゃんを
研磨から引き離す

「クロが言う?
スケベな事し過ぎたの
クロのくせに…」

耳の痛過ぎるお説教は
聞こえないフリして
姫凪ちゃんの服を直し

「何か温かいもの
淹れてくるから
姫凪ちゃんみててくれ」

そそくさと部屋を出る

やり過ぎたのは分かってる
勢いでガッツいたのも
反省しなきゃとは思ってる
…けど。

「過呼吸なるくらい
嫌だったって…なんで?
じゃあ、あの反応は
なんだったんですかァ…」

閉めたドアに背中を任せるけど
ヘナヘナと腰が落ちていく
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