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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


手を握って
シッカリ力を込めて
早足に歩き出す

俺の隣なら
きっと泣かないで居られるから

付いて来てくれ。

今思えば掛かり過ぎのウマみたいで
チョット落ち着けって
過去に戻れるなら
ケツの一つでも蹴り上げるのに

この頃の俺は
姫凪を護るナイト気取りで
独り善がりに恋してた

背伸びさせてる事にも
気付かなかった

ごめんな。

コンビニで適当に放り込んだお菓子
ついでに男のマナーも忍ばせて
レジを済ませる

よ、よし。
準備は万端だ
もう一度握ろうとした手が空回り
慌てて売り場に戻ると

「姫凪ちゃん?
まだなんか欲しい物あるの…か…?!」

『ない!なにも!
本当に大丈夫!』

本棚に何かを戻して
首を振る姫凪ちゃん

クラスの女子がたまに読んでる
ちょっとディープな
恋愛事情が投稿されたりしてるヤツだ

「買ってあげましょーかァ?」

これはもう姫凪ちゃんも
ヤル気満々って事だよな??
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