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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


ブツブツ言う研磨を引き摺って
姫凪ちゃんを教室へ
迎えに行く…けど

意気揚々と踏み出したくせに

「お、おまた…せ!」

『あ、スイマセン…わざわざ』

「別に!部活ねぇと暇だし!
えっと…これからどう…する…かねェ…」

なにモジモジしてんだ!
俺のバカ!
こうもっと軽く

「クロさーーん!
なにしてんスかーー!
暇なら奢ってクダサイ!
おいなりさんを!俺に!」

そうそう、こんな感じに…って

「リエーフ?!
なんでお前が…!?」

教室に響く遠慮のないデカい声に
振り返ると
後輩の灰羽リエーフが
まとわ付いて来た

「なんでって
一年の教室来てるの
クロさんじゃないスか」

そうだけども!
今はリエーフに構ってる暇はないんだ

「ネェネェ、俺腹ぺこなんスよ
お昼足りないし
夜久さんに昼休みしごかれて
もうヘトヘト!」

「それはお前が言われたとおり
レシーブ練習をしねぇからだろ!
今、取り込んでんだ!
頼むから静かに…」

俺は姫凪ちゃんを
デートに…じゃなくて
遊びに誘いに来たんだ!
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