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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


「なにしたの?」

しかも今度は…

「姫凪が起きて
来られないくらいの事するとしたら
昨日の夜、皆が寝たあと…かな
ねぇ?聞いてる?」

さっきみたいなカマかけみたいな
当てずっぽうじゃない

「姫凪を好きになっちゃった?
ネタとしてはオモロイけど
それ以上に笑えない状況になるから
本気になる前に止めなよ
誰も幸せになんかならないよ
このゲームは」

推理して…確実に…
釘を差してきてる

誰も幸せになれない

そうかもね
こんなにも胸が痛いしね

笑えない状況になる

そうだよね
もう既に笑えてないしね

言ってる事も
言われてる事も
分かるよ
間違ってないだろう

でも少しずつ
ズレてんだよね

本気になる前に?
遅いよ、もう。

ゲーム?
違うね、それ。

遊びやネタなんかで
済ませられない
笑って誤魔化せない

本気モードへのギアは
いつの間にか入ってた

「聞いて…」
「聞いてるよ分かってるさ
誰も幸せにならない事も
あの二人の邪魔をするのが
悪だって事もさ」
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